本当にやばいことですが一般のサラリーマンは年収100万円以下でいいという考えには一理あります。
この発言は「将来は、年収1億円か100万円に分かれて、中間層が減っていく」とユニクロの箭内さんが言ったそうです。
私がここで一理あるといった理由は、その考え自体は一部正しいが一部でしかないという意味も含みます。それをこれから説明しましょう。
先進国のサラリーマン(一般社員)は途上国の社員と競合する
ユニクロの柳井さんが普通の社員は年収100万円以下で十分と言った背景には別に海外で会社を運営しても良いという考えがあるでしょう。例えばラオスやミャンマーでユニクロを運営したら人件費は10分の1もかからないかもしれません。このように発展途上国の労働力と先進国の労働力が競合しているというのが今の状況です。
そしてそれ以上に経営者が、「一般社員は年収100万円以下でよい」と考えているところに問題があります。つまり年収300万、400万といった高くはない給料をもらっていたとしても経営者は払いすぎだと考えている可能性があるということです。

これはリスクですよね。
そしてごく普通の業務はすでに日本人がやっても途上国の人がやってもそんなに変わらないという時代が来ているのでしょう。インド人なんか日本人より優秀かもしれませんよね。
そしてもう一つは経営をする人材、つまりマネジメント能力がある人材は一握りしかいないということなのです。つまりそういう人材には年収1億円払いたいがそれ以外には100万円も払いたくないというのがユニクロの経営者の本音なのです。

ちなみにユニクロは超絶ブラックといううわさもあります笑
参考記事:「柳井正は人として終わってる」を読んで
従業員を年収100万円以下で使えるが間違いな理由
このような考えは一見正しそうに見えますが、非常に危険ですし必ずしも正しいと言えない側面があります。それは社員以外の仕事との競合です。
例えばアルバイトが年収100万円だったらどうでしょうか。仮に年間の休日を120日として一日の労働時間をアルバイトなので8時間としてみましょう。この時給を求めると100万円割る245日割る8時間となりなんと510円になってしまうのです。
こんな時給で働きたいと思う人はいるでしょうか?
コンビニなどのアルバイトすら働き手がいなくて時給1000円などにあがり、それでも人が集まらずに今では外国人だらけになっていますよね。それなのに時給510円で働きたいと思う人がいるはずがあります。もうここまで来たら近隣諸国と同じような給料になってしまうので日本から出たほうがいいという感じになってしまうはずです。これからは日本人もアメリカに出稼ぎに行く時代になってしまうのか…。恐ろしいことです。
しかしユニクロの柳井さんの考えはこのことから間違っているのが分かるでしょう。海外の賃金を日本に当てはめてもそれ以外の仕事と整合性が取れず年収100万円でサラリーマンを雇おうとすればやめてしまい別の仕事を探すだけだからです。
資本主義のリスクは経営者を選べないリスクでもある
私がユニクロはブラックであると知ったブログでも書かれていましたが、ある時突然経営方針が変わり出社時間も変わってしまい、現場に不自然な形で責任を押し付けられるような雰囲気になったそうです。このように経営者が豹変するリスクは従業員にとってはかなり大きいのです。
また最近ではZOZOがYahooに買収されたというニュースがありましたね。これからZOZOはリストアに入るかもしれず大きく給料が下がってしまうかもしれません。会社がある日突然なくなったり別会社の運営になるリスクがあるということですよね。ZOZOの社員からしたらいきなり経営者に見捨てられたようなものです。
すでに書いたように経営者が間違った考え(一般従業員は年収100万円以下で得当然だ)を持っている場合、極度にブラックな環境に追いやられるリスクがあると言えます。
年収100万円以下の社員と1億円以上の社員しかいらないという考えは一理あるのですが、実現性はかなり難しいですし社員が逃げてしまうでしょう。しかし逃げられればいいものの会社にしがみつく人は日本人にはかなりおります。そのため極度にブラックな環境で働き続ける人のこれから増えてくるだろうとも予想されるのです。そして今までもこれからも、労働法規というのは無視されたままであり産業競争総力のために労働者の人生は犠牲にされるといった時代が続くでしょう。
じゃあどういう働き方をする?
すでに分かった方もいるかもしれませんが、1つの会社にこだわることこそリスクなのです。柳井さんは創業者としては優秀かもしれませんが、自分が働く会社の社長としてはいいとは言えませんよね。むしろ最悪かもしれません。そういう経営者にあたってしまうことはリスクであり、普通の人は人生を確実に不幸にするわけです。

だって年収100万ですよ?笑
幸せになれるはずがありません。
そしてこのような会社に自分の人生や運命、命を懸けることは全く無駄でしかないのです。じゃあどうすればいいのかそれはやはり自分自身が稼ぐ力を持つことです。そのため当サイトでは単に正社員として就職しましょうという考えは持たず、副業ができるホワイト企業に就職することをおすすめしています。もちろんブラックな企業で自分自身の力をつけたいと挑むのはかまいません。しかし、とびぬけた能力がない人が「普通のやつは年収100万で十分だろう」と考えている企業に就職するのはリスクしかないとしか思えません。
今現在ブラック企業に勤めている人はそんな会社に人生をかけても無駄どころか体を壊すだけなので企業を渡り歩くくらいの覚悟でホワイト企業を捜し歩いた方がいいでしょう。副業で安定させるのがポイントですね。
まずは2つほど転職エージェントに登録するのがおすすめです。