転職転職、当サイトでも転職を進めてきたのですが…同時に何かが違う、という感覚を捨てきれないのです。
転職すれば何もかもバラ色なのか。鬱になって退職、ストレスのあまり体を壊して求職。こういった人は増えているはずです。
最近山本太郎氏が一部で人気のようですが、サラリーマン社会に適応できない人や正社員自体の地位低下に不満を持つ人が支持しているのだと思います。こういった支持が拡大する背景にはやはり日本人の対多数を占めるサラリーマン、特に正社員の地位低下が背景にあるのです。
どんどん年収が下がっていく正社員。この正社員への転職に疑問を感じる。
正社員の年収はどんどん下がっているようです。ツイッターを見ていると手取り15万円というハッシュタグも見受けられます。
#手取り15万円 で一か月お子様の命を守っています。
— けめこは保育士を辞めたい (@kemeko85) September 24, 2019
人間らしく暮らせるような指導をし、人との関わりを見守り、成長の記録をつけて、怪我をしないように見守ります。着替えにご飯粒付けて持ち帰らせるとクレーム来るので、綺麗に洗います。
なんと!10月から、このサービスが食費以外はほぼ無料!
え、日本人貧困すぎん?
— たかぴお@ガッツリタピオカ (@takammcl) September 25, 2019
てか私ほぼ貧困なんやけど??え?
もっとももクロちゃんに会いに行きたいし、普通にオシャレしたいし買いたいものをそれなりに買いたい〜〜〜
世界トレンド7位って相当日本闇深いな、、
何か行動に起こすべきなのかこれは#手取り15万円 pic.twitter.com/my6MB0cDsn
#手取り15万円 が話題なんだけど、私も会社員の頃にそれくらいの時あった。
— とっとこランサー@伝える人 (@Tottokolancer) September 25, 2019
だからこそ言わせてもらう。
日本国憲法にある
「健康で文化的な最低限度の生活」
を手取り15万円で営めるか?
おそらくほとんどの人はNOやで。
こんだけ手取りが少ない要因の1つは社会保険料の高さ。もはや致死量よ。
今月の給料マジか。
— カツ丼を添えて (@katsudonwosoete) September 25, 2019
中卒の初任給と同じかよ。#手取り15万円 #手取り15万円無い pic.twitter.com/xYbqcJ9NFM
一方でデータとしてはサラリーマンの平均年収は増えているというものもあります。
サラリーマンなどの2018年の平均年収が、6年連続で上昇。 国税庁の調査によると、民間企業で働く人の2018年の平均年収は、前の年に比べ、およそ8万5,000円多い、およそ441万円だった。 平均年収は6年連続で上昇していて、労働環境や労務指導の改善が背景にあるとみられている。(サラリーマンの平均年収 441万円 6年連続で上昇)

サラリーマンの平気年収は増えているんですね…
それなのにいったいこの違和感はなんなのだろうか。社会には貧困が増えているような感じがするのだが…
あなたは一体どう感じるイのでしょうか。サラリーマンの年収は増えていて未来は明るいのか。それとも逆なのか。なぜデータでは年収が増えているというものが出ているのにそれと逆の人がこんなに多いのか。
この理由を考えてみます。
サラリーマン(正社員)の内部で格差が広がっている
平均はあくまで平均ですからサラリーマンで年収1億円稼ぐ人が増えてそれ以外の層は年収500万円から300万円に落ちたとしても全体の収入が上がっていれば平均値は上がってしまうのです。
つまりこのデータとしての平均年収の上昇と「どんどん給料が下がっている」と感じる層の差は格差として広がっているだけかもしれないということなのです。
低年収サラリーマンが脱落している
実感とは異なる平均年収の上昇は実は低年収の正社員が非正規化しただけかもしれません。正社員のサラリーマンのうち、「年収が低い人」がすっぽり消えたために平均値が上昇しただけかもしれないのです。これは正規雇用が減少し非正規雇用が上昇しているというデータからも読み取れます。
1990年に881万人だった非正規雇用者数は、2014年に1962万人と2倍以上になりました。正規雇用者数は、1990年代半ば以降、ほとんどの年で減少し、一方、非正規雇用者数は、1994年及び2009年を除き増加しています。(図1、図2)
(出典:総務省統計局)
やや古いデータですが非正規雇用が増え続けているのが分かるでしょう。つまり正社員(正規雇用)は減り続けているのです。人口が減少する中非正規雇用が増え続けるということは、正規雇用はそれ以上に(単に非正規が増える以上に)減り続けているということなのです。
なのでサラリーマンにカウントされていた低賃金の労働者がデータからはずれ、そのために平均年収が上がっただけという見方もできるわけです。

っていうか、ほぼそれでしょうね
サラリーマンで高い年収をもらえる層が良くわからない
私は過去かなりできる営業マンでしたがそれだけでは出世できないのはあきらからです。サラリーマン社会で出世している人間というのは必ずしも実力者じゃなく単に上司に従順だったという人も多いです。
その結果、「後継者がいない」などといいだすのは滑稽でしかありません。
このように実力と出世の因果関係があまりにもなさすぎるため、こういう人はサラリーマンで出世できるとはいいがたいのが難しいところです。
つまり転職したとしてもどんどん悪い条件になっていくだけなのではないかと思うわけです。
低下する正社員の地位-当サイトのおすすめの働き方
このような状況で当サイトでは無責任に転職すれば未来はバラ色などとは言えないわけです。だからこのような働き方を推奨しています。
残業なしのホワイト企業で働いて副業をやる
私はこのような働き方を推奨します。
その理由はすでに述べた通り正社員の地位はどうせ低下していくのです。間違いなく正社員は今までより不安定化します。「終身雇用は維持できない」と経団連も言っています。45歳でリストラされる人も増えています。
正社員は今までのような安定した職業ではないのです。
さらにいえばオワコン化する大企業の生き残り策は正社員にサービス残業を無限にさせるくらいしかないわけです。つまりブラック企業に勤めていると終わります。

人生終了です…
そしてたぶんブラック企業で務めている人はよほど運がよくない限り転職してもブラック企業に務めるはめになることも多いです。何回転職しても楽にならない…。こんなことにならないようしっかりと転職の価値観を定めておかなければならないんです。
非正規化の増大は正社員の先細り
仮に平均年収が変わらないまま非正規化が進むということはどんどん正社員(正規雇用)の人数が減っていくわけです。つまり「平均年収が上がっている」と思いこまされたまま、徐々にパイが減っていくのです。そしてある時いきなり自分が低年収の正社員になっていると気づくわけです。
その時に気づくんですよ。平均年収が上がっていたなんて嘘だったんだと。
したがって、これから転職をする人はどんどんパイが少なくなっていく「稼げる正社員」のグループに入れるのかどうか検討する必要があります。コンビニの正社員みたいな「稼げない正社員」になるならおそらくバイトしながら副業をしたほいうがいいです。このあたりはよく考えないと恐ろしいことになります。
この先の転職は決意が必要です。ホワイト企業に or die ということです。ホワイト企業の正社員となって副業をするしかないのです。副業こそがリスクヘッジ信頼できるものはそっちなのです。企業に命運を預けてはいけません。