私は以前かなりブラックな某大手小売り企業で働いていたことがあります。
転職で小売業に行くかどうか迷っている方もいるでしょう。そういう方に小売業の内情や行くべきか行かないべきか判断できるようお伝えできればと思います。
そもそも小売業に生きたい理由はなんですか?
物を売るのが好きだから。人と接するのが好きだから。
こんな理由かもしれません。けど好きだけでやっていけるような業界じゃないですよ。それでは小売業のやばい実態をとくとご覧ください。
小売業は超絶ブラックな業界、おそらく全業界の中でもTOP2に入る
小売業ってめちゃくちゃやばいですよ。不動産会社でならした私が入社当初は「きつい」と思いましたから。本当に究極のブラックで全く人権がないよおうな状態です。しかも無駄に長時間働くことを神聖視していて2日徹夜とかも普通にありますしそれに耐えた人がえらいみたいなあほな業界です。
この業界でまなんだ最大のことは忍耐力です。私は日本人が大東亜戦争で過酷な戦場を耐え抜いた理由がここでわかりましたね藁
そしてそのアホさもよくわかりました。効率性の概念がなく無限のサービス残業でコストを下げようという業界ですからブラックがいやならあ業界自体避けるようにしましょう。一方で小売業は誰でもできますし、ビジネスの仕組みを知るにもいいので数年間の修行のつもりで働くならおすすめの業界です。
ちなみに私が聞いたなかでもっともブラックな経験談は次のようなのでした。
半年間に2回しか家に帰っていません。人がいないので事務所で3時間くらいねて後はずっとシフトでした。
やばすぎですね。私でも耐える自信がありません。中小ならこんな状態は普通にあり得ますのでうかつに飛び込まないことをおすすめします。
在庫過多でつぶれる運命それが小売系企業
小売系企業はどんどん仕入れてどんどん売るのが仕事ですが中には売れない商品もあります。そういった商品は損切りしたり投げ売りするしか処分する方法はありません。しかし担当者や店長、エリアのマネージャーまですべての人がその現実から目をつぶります。なぜなら不良在庫を処分すると利益率(粗利率)が下がるからです。その結果数字=成績が落ち、非案されるだけなので何もしないでやり過ごそうとします。その結果小売系企業には表面い見えない不良在庫の山が裏の倉庫にたまってますよ。
出店数が増加し続け売上が増大し続ける限りは何とかごまかせます。全体の在庫量が増えるからです。つまり有料在庫が増えるために不良在庫の比率は下がることになります。この状態であれば処分せずに放置してもオペレーションが非効率になる以外はなんとか見過ごさるのでしょう。
しかしいったん業績の拡大が止まったらアウトです。不良在庫を処分できず、さらに売り上げも利益落ちている状況では不良在庫の処分原資もないのでまったく何もできない状態になります。最終的には滞留品ばかりになり倒産するしかないでしょう。
私は傾いた小売業が復活したのを見た記憶がありません。どんどんダメになる一方ですよ。これが小売業界が抱える宿命だと思います。
小売り業のいいところを上げると
小売り魚のいいところは誰にも迷惑をかけないことです。いかなる場合でも他人をだますようなサービスにはなりがたいですししごくまっとうな商売だといえます。まったく罪悪感なしに商売できるのが小売業のいいところだと思います。私は営業で自分の仕事は社会に対して害悪でしかないと思ってやめたことがありますが小売業ではそういうことは感じませんでした。そこだけですね笑
小売業に向いている人向いていない人
小売業に向いている人は超人的な体力を持っている人です。体力というか忍耐力ですかね。私はその部類でした。
かなりのブラック労働に耐え抜いたので今があるともいえるかもしれません。
逆に明らかに向いていない人は整理整頓ができない人です。私は苦手でした。整理整頓ができないと在庫が整理できないので非効率的になります。整理されていないと発注ミスが起こるようになって無駄な在庫が増えます。こうしたことから整理整頓が苦手な人は小売業はやめてておいたほうがいいと思います。
総合的に見て小売業はまったくお勧めできません。どこの業界でもきついことはきついですがこれほど非効率的で無駄にブラックな業界はあんまりないですよ。もちろん小売業界に属するすべての会社がそうだとは限りません。しかしよほど革新的な経営者でなければ業界の悪弊を打ち破ることはできないでしょう。つねに従業員のサービス残業に依存する業界だと思います。ぜひとも少しでもホワイトな会社を目指していただければと思います。