私はもともと営業マンです。しかもかなりヤリ手なほうです。でもやめてますので大したことはありませんが。
しかし私は入社3ヶ月の研修期間で某金融機関で1億円売上今はわかりませんが当時はちょっとした記録だったようです。
それだけの数字を上げるには努力も重要です。営業の中でももっとも難しいとされる金融系の飛び込み営業を経験した私が営業の本質とどういう仕事なのか、これから挑戦する人に対して向き不向きや長所について解説します。
営業とはどんな仕事か
まず第一に営業と言っても色々あります。
積極的に相手のニーズを引き出して成約をとるタイプの営業と、いわゆる御用聞きの営業があります。ルートセールスでは基本的に付き合いのある企業などを訪問して注文を取っていくスタイルになります。
ここでは御用聞きタイプの営業は除外して自分の力でニーズを引き出し成約を取っていくタイプの営業について説明します。
始めたばかりでは成約はほぼ不可能
営業は始めたばかりのスタート地点では非常に難しいです。運良くすぐに成約を取れたとしてもそのあと全く成績の上がらない期間が続くでしょう。私も入社3ヶ月で1億と言っていますが実はそれ以前に1年ほど営業経験があるからなのです。
毎日詰められる日々-吐気がするほどの精神的プレッシャーが掛かる場合も多い
日本の軍隊式の(間違った)やり方では数字を達成できない人間を吊し上げるという方法が取られます。子供だったら泣いてしまうレベルのプレッシャーとストレスを常時かけられます。本当に辛いですよ。
ストレスが掛かるという意味ではもっともストレスが多い最悪の職業です。想像通りというか想像以上のはずです。
数字さえ達成すれば誰も文句を言えない
一方数字(ノルマ・予算)させ達成すれば全く文句を言えないのもこの世界です。実力がすべて。トップセールスに文句を言える人はいませんよ。社長や幹部もトップセールスに対してはあまりものを言わないでしょう。
飛び込み営業
飛び込み営業とはどんなものなのか。おそらく言葉だけは知っているけどよくわからない人が多いでしょう。
飛び込み営業とは基本アポ無しで自分の開拓するエリアの顧客をどんどん訪問する営業です。文字通り飛び込むわけですね。どう飛び込むかってこんな感じです。
(…ひたすら歩き回る。はぁ、やだなあ。次はここ行ってみるか)
ぶっちゃけ嫌なんですね笑
ピンポーン。◯◯商事のAと申します。この度はご挨拶に伺いました。
こんな感じで訪問し続けるのです。するとしばらくすると仲良くなってきて(ごくまれにですが)成約を取ることができます。
本当に極稀です。極稀しにしかお客さんになってくれないということはどういうことかというと、それ以上にめちゃくちゃ訪問しなければならないということです。
はっきり言ってめちゃくちゃしんどいです。
接客型の営業
飛び込み営業よりはまだ楽ですが、数字を上げる大変さはこちらも同じです。
接客型の営業ではお客さんの方から来てくれます。例えばお店を持っている不動産の営業なんかがそれです。来たお客さんに対し話を聞いてニーズを読み取り適切な商品を提案して差し上げます。
接客型の営業ではお客を探す必要はありませんが、取りこぼしをすると詰められやすいかもしれません。
営業に向き不向きはあるのか
これから営業をやる方ば向いていないんじゃないかと不安かもしれません。
しかし自分は内気だから…などの理由で諦めることはありません。
つらいことから逃げるタイプの人間は絶対に成功しない
営業はつらいことストレスだらけです。
残念なことに私の同僚はサボる人ばかりでした。もちろん結果は出ません。
つまり向いていない人はつらかったらすぐにサボる人です。営業は数字ができなくてつらい時期を一定期間過ごさなければなりません。そうして頑張ってやっと成果を挙げられるようになるのです。すぐに出来る人もいますが例外的です。
内気かどうかは関係ない-営業は外向的でも内向的でも成功する
営業の成功に性格の内向き、外向きは関係ありません。誰にもものおじしない外向的なタイプの人も成功しますし、人見知りの内気なタイプの人も成功します。
私はどちらかというと内気な方です。ただしそうは見られませんが。
内向的なタイプか外向的なタイプかは関係ないことは考えてみれば分かることです。あなたはどういうタイプと仲良くなりますか?
自分と似たところがあるタイプの人のはずです。
オタクを自認していて女の子にモテないタイプの男性がパーティ・ピープルみたいな人とあまり仲良くなりませんよね?
それと同じで営業でも内気な人は内気なお客さんとなかよくなるわけです。どんな性格でもサボりさえしなければ成功しますよ。
営業はもっとも安定した職業
A.Iに取って代わられる仕事がとりざたさえれていますが最後まで残るとすればそれは営業です。
人の複雑な気持ちは人工知能には理解できないでしょうし、声にも出さない心のうちというものもあります。やはり人間にセールスできるのは人間だけです。またトップセールスになるとその人の代わりが出来る人はそうそういなくなるため会社からもそれなりの扱いを受けるようになります。
セールスの力はどこに行っても通用するため会社をやめても安泰です。
営業は人対人の関係によって成り立つものであり、優秀なセールスマンはやめればごっそりと顧客を引き連れていってしまうことすらあります。
お客さんは会社と付き合っているのではない。お前と付き合っているのだと言う人も多いのです。
日本企業の営業はほぼ割に合わない
しかし残念なことに日本企業の営業職は仕事の割に見合う給料がもらえるところは少ないと思います。私は入社3ヶ月で1億円の売上を上げましたが2年目にも給料は上がりませんでした。アホすぎてすぐにやる気を無くしましたね。
営業職は稼げるかどうかが重要
私が過去に面接を受けた会社では2000万円稼げるよというところもありました。
まあその会社は詐欺に近い暴利の会社だったのですが…。そうでなくともトップセールスになったら1000万円くらいは稼げないと割に合わない気がします。営業職は面接の段階でもどれくらい稼げるかしっかり聞いておくようにしましょう。
毎日毎日数字に追われる日々、成果給でないとやってられない?
正直私が失敗したと思うのは完全歩合制の会社に行かなかったこと。歩合制だったら納得の行く給料が得られたでしょう。もしあなたが仕事に対してちゃんと見合った額の報酬がほしいと思うなら通常の会社の営業では厳しいかもしれません。
数字を達成していないと毎日詰められる世界です。それほどの思いをして達成しても報酬が少なくては話になりません。営業の仕事を目指す人は実力次第でいくらでもかせげるということがポイントになりますので報酬を軽視しないようにして下さい。
外資系保険セールスでは億超えも
外資系の保険のセールスマンには億を超えてる人もいるそうです。
本当に青天井で稼ぎたいなら外資も含めて検討したほうがいいでしょう。実際私はこの保険会社の最終選考まで行ったのですが(落とされましたが)、私の採用担当の方は5000万円、その所長だった方は1億円近く稼いでいるとのことでした。
もっと早くこういう業界に行っておけばよかったと深く思った体験です。営業を目指す方は外資も排除しないようにしましょう。私の友人も外資に務めていますよ。
営業は独立する場合にも役立つ
営業職は究極のつぶしが効く職業です。
営業をした経験はどんな場面でも役立つはずです。会社を起こしてもかならず役に立つはずですし、昔私が務めていた不動産会社には独立した方もいます。なかには自分の顧客を引き連れて独立したという人もいますね。
人生を真剣に考えてつらくても自分自信の力をつけたいという方は営業職がおすすめです。
大事なのは前向きに頑張る気持ちだけです。内気な人でも関係ないのでやってみたいと思う方は挑戦してみましょう。