石の上にも三年…金科玉条のようにいわれるこの言葉ですが。
果たして守るべきなのでしょうか。3年は絶対?
新卒で会社に就職しすでに辞めたくなっていはいませんか?入社数ヶ月だけどもう辞めたい、1年だけど2年目だけど飽きてしまった。数ヶ月でやめるのは不利なのか、2年目なら3年は働いたほうが良いのか、色々疑問があると思います。
3年間働かないと次の就職で不利になるのか。私の経験も含め話して見たいと思います。
石の上にも三年働くべき理由
石の上にも三年働くべきというならばそれは何故なのか。3年間働かないとその人を評価すべきでないような理由があるのでしょうか。
そもそも石の上にも三年という言葉がもつ意味は?
石(いし)の上にも三年
冷たい石の上でも3年も座りつづけていれば暖まってくる。がまん強く辛抱すれば必ず成功することのたとえ。(デジタル大辞泉)
日本では3年区切りは広く使われている。
小学校も3年×3、中高も3年ずつ。大学だけが4年です。
ということは日本では3年という区切りはもともと一般的なのだと分かります。
石の上にも三年仕事で頑張るということは中学校や高校、小学校の低学年や高学年の期間を耐える意味があるのかも知れません。3年持たずにやめるということは高校中退と同じ、ということなのかも知れませんね。
継続は力なり継続は力なり
読み方:けいぞくはちからなり
別表記:継続はちからなり、継続は力也、継続ハ力ナリ
続けることの重要性、弛まず挫けずに続けていくことの大切さを端的に述べた表現。格言。いくつかの意味合いに解釈できる。
・ 個々の成果は微々たるものであっても、地道に成果を積み重ねていけば、やがて大きな事業を達成できる。目標を達成できる。
・ 今は実力不足であっても、挫けずに修練を積んでいけば、いずれ大成できる。
・ 物事を成し遂げるまで諦めずに取り組み続けるということは、それ自体、優れた能力のひとつである。
「継続は力なり」の出典・由来については、諸説あり定かでない。大正時代の教育者・平松折次が「継続は力なり」を標語として掲げていたこと、および、明治時代の宗教家・住岡夜晃が賛歌の詩として綴ったことなどは文献から確認できる。また、国立国会図書館レファレンス協同データベースによれば、イリノイ州のことわざとして「Continuity is the father of success」(継続は成功の父)という言葉が見られるという。しかしながら、いずれもオリジナルであると確証が得られる状況にはない。(実用日本語表現辞典)
継続は力なり
読み方:けいぞくはちからなり
別表記:継続はちからなり、継続は力也、継続ハ力ナリ
続けることの重要性、弛まず挫けずに続けていくことの大切さを端的に述べた表現。格言。いくつかの意味合いに解釈できる。
・ 個々の成果は微々たるものであっても、地道に成果を積み重ねていけば、やがて大きな事業を達成できる。目標を達成できる。
・ 今は実力不足であっても、挫けずに修練を積んでいけば、いずれ大成できる。
・ 物事を成し遂げるまで諦めずに取り組み続けるということは、それ自体、優れた能力のひとつである。
「継続は力なり」の出典・由来については、諸説あり定かでない。大正時代の教育者・平松折次が「継続は力なり」を標語として掲げていたこと、および、明治時代の宗教家・住岡夜晃が賛歌の詩として綴ったことなどは文献から確認できる。また、国立国会図書館レファレンス協同データベースによれば、イリノイ州のことわざとして「Continuity is the father of success」(継続は成功の父)という言葉が見られるという。しかしながら、いずれもオリジナルであると確証が得られる状況にはない。(実用日本語表現辞典)
継続は力なりということを理解するために少し長いですが引用してみました。ここに書いてあることに沿って言えば小さな成果の積み重ねが大きな成果につながること。時間を書けて修行を続けることが大事だということ。諦めないことが重要であるということです。
これらも石の上にも三年と関わりのある考え方でしょう。
石の上にも三年を続けられない人は小さな成果を積み重ねて成果を出せなかった人、大成するまで我慢できなかった人と言えるかも知れません。
仕事における3年間の意味とは
仕事においては3年間継続することの意味は次のようなものであると考えられます。
・仕事の段取りがわかる
・職場の同僚や上司の人となりが分かり彼らとの人づきあいの仕方がわかる
・小さな成果を積み上げ大きな結果を出すサイクルがわかる
・一つのことを継続して続けられる忍耐力を示す
3年間続けることによって、仕事に慣れ次第に段取りがわかり効率よく行動できるようになるというわけですね。またチームで動いている人たちの人となりがわかりどのように接すれば連携して成果を発揮できるのかもわかるようになります。あまりに短い期間だと相手のことを誤解していたりしてうまく行かなかったりするかも知れません。営業などの仕事では人によって差がありますがどのようにすれば成果につながるのか、こつのようなものがあります。それがわかるのに3年間かかるのであれば継続する意味はあるでしょう。またそれをすることで継続する力があること自体を示すことが出来ます。
石の上にも三年は意味があるか
石の上にも三年という言葉が意味を成すかどうかは人次第だと思います。例えば3年掛かってようやくたどり着けるような営業成績があるとします。しかし人によっては半年で成し遂げてしまう人もいます。つまり平均的なレベルなら3年継続する必要があることでも能力がある人には残りの期間は無意味なものでしかありません。
1年で辞める場合は説得力が必要
要するに普通は3年はすべき仕事を1年でやめるならば、自分が1年で人並み以上の成果を出したという説得力のある背景が必要です。実は私も1年で辞めましたが予算とされていた営業成績をクリアしていたから簡単に転職できたのです。これがつらくて数ヶ月で辞めたなら全く別の結果になったでしょう。私は第二新卒で証券会社に就職しましたが、前職での経験を活かし飛び込み営業で始めの研修期間中に1億円集めるという記録を作りました。
こうした成果は転職の度にアピールできますし通常より早くやめるなら説得力のある結果が重要だということです。
逆に言えば、結果を出しさえすれば石の上にも三年という言葉は無意味ということになります。
石の上にも三年よりあなたのメンタルのほうが重要
これとは別にあなたが今いる環境があまりにも精神的に過酷でうつ病を患ったり、モチベーションが尽きてしまうような場合があります。
このような場合に金科玉条のように3年を守れば進行しなくても良いメンタル面での病気が進行したり、やる気を完全に失ってしまったりする場合もあるでしょう。私の過去の知人でも大企業に入り、そこをやめてまた大企業に入った方がいますが20代で早くも燃え尽きたようになってしまいました。もうやめたいと口癖のように言っていましたね。以下に大企業が病んでいるか認識した時でもありました。
彼のように燃え尽きてしまったらどんな成績を残すのも難しいでしょう。彼は窓際族として生きたいとまで言っていましたから。
このようになるくらいならさっさとやめて健全な環境を探したほうがマシです。継続力を評価されることと、より長期にわたるあなたのやる気やメンタルの健康を維持することの重要性のどちらが大事かは明白ですよね。
実際の転職で3年間という期間は評価されるのか
私の数回に渡る転職経験で3年間という期間がどの程度意味を持ったかについて説明いたします。
結論を言えば3年という期間は多少意味を持ちます。多くの面接官が「石の上にも三年と言いますが、その前にやめたのは何故ですか」というような質問はしてきます。
これに対し、私はこの会社でこのような経験を積もうと思いそれが3年立つ前に達成できたから辞めたとか、会社の営業方針に重大な倫理的矛盾がありこれ以上働くのは無理だと思ったなどの相手を納得させるのに十分な理由があれば全く問題ありません。
結局の所3年働く必要があるかどうかは人次第であり、説得力のある理由があれば別に関係ないということです。
2年目だけど3年目に入るまで待つべきかという点に関しても個人的には無意味だと思います。2年と10ヶ月なら2ヶ月位我慢してもいいでしょうけど…。
ただし、3年続けられなければ30年続けられないかも知れないというのは事実であり、そもそもあなたがサラリーマンに向いているのかということも同時に考えてみたほうがいいでしょう。
結論としては、3年間という期間にかかわらず継続することは重要だが、それ以上に重視すべき理由や事情がたくさんあるということです。
より重要なのはあなたがもっとも必要としている仕事につくことなのであり、3年ではなく30年続けられることを見つけることなのです。
そのために必要なら3年と待たずに転職活動を始めましょう。転職活動をするなら転職エージェントがおすすめです。
人生の転機は自分で掴むものです。じっくり考えて果断に行動しましょう。
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