転職に回数制限はあるんでしょうか。シューティングゲームのように3機だけあって撃ち落とされたら人生は終わりなのでしょうか。
正直私に関して言えばゲームオーバーに近いと感じています。そう、私こそが転職を繰り返し転職市場から閉め出された当事者です。
まず私の今の状況をお話しましょう。
私は某有名大学を出て不動産系のベンチャーに就職しました。そこを退職して金融系の営業マンになり、その後短い期間の不動産会社を経て某大手小売業に勤めます。しかしあまりのブラックさや311の混乱でメンタルヘルスを崩していたこともあり退職に至りました。
そもそも私は独立する気でしたので当然の選択です。しかしまだ準備ができていない段階で飛び出したことは否めません。そして紆余曲折を経て独立して個人事業主として働くに至りました。いろいろありましたがなんとか食えそうだという状況になってきています。
しかし仮に今私が転職活動をするとして採用されるのはなかなか難しいでしょう。私自身社会性のないほうですし、それ以上に実力に見合わない安月給はもうゴメンです。私はリスクを取ってででも実力次第で青天井で稼げる場所で働くことにしたのです。
転職回数を無駄に増やしてはいけない
転職回数によって転職の不利があるのかと言えば間違いなくあります。
私は3回目の転職先を辞めたあと、つまり4回目転職を始める時今までにない温度差を感じました。そもそもこの時は精神的にも参っていたのでよく覚えていません。4社目を止めたあとはビジネスを始めたので3回目の転職の時の記憶かもしれません。(4社目が転職で言えば3回目です)
本当に参った時期があって記憶が薄れているんです。
ともかくその時私はこう感じました。
ああ、もう俺は世の中に必要のない人間になったんだな。…少なくともサラリーマンとしては。
しかし私はサラリーマンとして自分の望む待遇を得ることは不可能であると悟っていましたのであまり関係ありませんでした。しかし考えても見て下さい。もしあなたが独立して働く覚悟がなければ転職回数のせいで「世の中に必要のない人間になった」と感じるのは恐怖でしかありませんよ。
したがって無駄に転職回数を増やすのは厳に慎まなければならないと強く助言いたします。
転職には覚悟が必要
転職自体にも覚悟は必要です。今までより悪い環境になるリスクもありますし給料も上がるとは限りません。
しかしもっと重要なのが転職に踏み切った時点であなたは転職をする人生に踏み切ったということなのです。
私は転職を1回でもする人と1回もしない人は全く別の人種であると考えています。転職を1回もしない人というのはたまたまいい会社に勤めたというだけのラッキーな人を除けば、リスクが負えないとか社会的規範を破ることが出来ないとか安全こそが第一でいかなる冒険もすることが出来ない人だと思っています。
いわば人類が、…いや我々日本人の祖先が越えてきた海峡、そこを渡って新天地を目指せる人とリスクを負わずに今の環境に安住する人の違いなのです。
1回でも転職できる人は人生をより良くするために、より豊かな果実を得るために命をかけることが出来る人なわけです。この違いは非常に重要であると私は考えています。
納得の行く就職が1回で出来る可能性は少ない
「一度で満足のいく就職が出来るわけがないから1回は転職するのがおすすめ」にも書きましたが、1回の就職で満足できる人は極めて稀であると考えています。
だってそもそも若いときって何がやりたいかすらわからなくないですか?
それだけでも20代後半になってやりたい仕事と学生卒業時点でやりたい仕事は違くて当然ですし自分にとって一番やりがいのある仕事って変わるのが当然だと思います。
もしやりたい仕事が変わるのが当然なら就職が1回で成功しないのは論理的に当然なんですよね。
自分が変化することも転職をしなくてはならない理由なんです。
人間食わず嫌いでいた食べ物が30過ぎてから急に食べられるようになったなんて話はざらです。仕事もそうだと思います。やったことのない仕事がある時もっとも自分にふさわしい仕事だと気づくことがあるのです。
これに納得できる方は、転職しなければならないのだなと気づくと思います。
よりよい人生を送るために転職は必須なのです。そう、私がたどり着いた正解はサラリーマンへの転職でなかっただけです。しかし正解にたどり着くためには失敗や試行錯誤の経験がなければならなかったのです。
サラリーマンでは私は一生満足することは出来ないと気づきました。あなたが同じように思う必要はありません。リスクは取れないけど妥協点を探りこの程度は我慢して会社に勤めなければならないなという納得が大事なのです。一度も転職しなければどの会社でも同じ部分というのはついにわかりません。
転職で得られるものは必ずしも良いキャリアや昇格だけではなく、理不尽なサラリーマン社会への納得や諦めかもしれません。しかし納得して働くということはとても大事なことなのです。それすらも一度も転職しなければわかりません。
転職回数に対する世間(企業)の目は
それでは実際の企業から見て転職回数はどのように映るのでしょう。まずは年代別転職回数を見ていきます。
(出典:リクナビNEXT https://next.rikunabi.com/tenshokuknowhow/archives/5883/)
このように年を取ればとるほど転職回数や転職経験者は増えていき50代では転職経験がない人が3割と少数派になっています。これは意外な結果ですね。もっと1社だけで転職しない人が多いと思っていました。
しかしこの結果はやや残念な感じもします。この結果からは年を取れば取るほど会社に失望してやむなく転職したという人が多そうだと感じるからです。年代があとになるほどネガティブな転職という感じがしてしまいます。
(出典:リクナビNEXT
https://next.rikunabi.com/tenshokuknowhow/archives/5883/)
圧倒的に3回からとなっています。やはり2回目の転職で感じたあの社会の冷たい空気はリアルだったんですね笑
気になるということは具体的にどういうことでしょう。少し考えてから読み進めて下さい。
「・・・」