ベンチャー企業で働くリスクやデメリットとリターンを出身者が語る
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ベンチャー企業で働くリスクやデメリットとリターンを出身者が語る

大企業の安定志向にはうんざり。大企業で働きたいのはやまやまだけどこの先大企業で働いても将来性に欠ける。

そんな考えからベンチャー企業を目指す人も増えています。朝日新聞デジタルの統計でも「やりがいのある仕事であれば中堅・中小企業でもよい」という学生が多数を占めているのがわかります。この統計は2014年までのものなのでさらにこの傾向が強まっている可能性は高いでしょう。(データで見る就活

大企業だからと安心して働き続けた人が40代50代になってリストラにあい露頭に迷う姿学生たちはちゃんと認識しているのでしょう。

これから就職、または転職しようとする方も安定した大企業よりチャンスのあるベンチャー企業の方がいいと思っている方も多いのではないでしょうか。就活や転職はその後の人生を大きく買える一大イベントです。ベンチャー企業の特性やメリット・デメリットを知って満足できる就職に備えましょう。

体験談:ベンチャー企業とはどんなところか

ベンチャー企業を語るにふさわしい人間がここにいます。かくいう私は大学時代からインターン的に会社に入りそのままベンチャー企業に務めた経験がある人間です。ベンチャー企業には足掛け2年ほどしかしませんでしたが十分に濃い経験ができたと考えています。あくまで一企業での経験に過ぎませんがベンチャー企業とはどういうところか説明することにします。

ベンチャー企業とは設立してまもない(それほど経っていない)中小企業のことです。入ってみればわかりますが大企業のようにどこでだれがどんな仕事をしているのか分からないということもなくシンプルな組織形態だと言えます。この仕事はあの人がやっているんだなとすぐに分かりますよ。

和気あいあいとしている、親しくなりやすい

人数も少ないので仲良くなりやすいです。役員もそれほど距離感がなく、ずいぶん目をかけてくれる人もいました。事務職はだいたい女性でしたが女性に何かと助けてもらえるタイプの私は他の人よりずいぶん楽だったと思います。女ってえこひいきしますからね笑

親しくなりやすい長所は仲悪い場合は短所になるので注意が必要です。

会社も従業員も未成熟

いい意味でも悪い意味でも従業員全体が未成熟です。ビジネスマナーもなっていない人も普通にいますし結構いい加減な人も多いです。そのベンチャー企業は不動産屋だったんですがここだけの話、1年上の人が社外の業者からリベートのようなものを受け取っていましたね。これ今月の分って言っといてみたいに普通に渡されました。会社にバレたら問題になると思います。不動産では個人バックというリベートのようなものはあるにはありますが。

人間力がある個性的な面々

今でも思いますが年功序列的な安定した企業では見られない個性的な人たちがいましたよ。魅力がある人もいるし屑みたいな人もいますが。一番始めに務めたそのベンチャー企業でひときわ魅力的だった営業の人はのちに独立して会社を作ったと聞きます。

社長のワンマン

ベンチャー企業は独裁的な傾向も強いです。社長の意見は絶対でしたし毎朝の朝礼で「どーすんだよ、この野郎」みたいな怒声が飛び交っていてうんざりしたね。恐怖による支配は日本の悪しき風習です。営業系の会社に多いです。朝からいやな気分ですよ。やめていく人も多かったです。

ブラック労働、出来ないやつを雇う余裕はない

当時20万前後しかもらっていなかったと思いますが120万くらいの予算が与えられていたと思います。出来ない人間は猛烈に詰められます。何人もやめていたと思いますし、自分が入社してからもやめた人間はいました。会社としても数字が出来ない人間をずっと雇い続けるわけには行きません。できない人間は淘汰される厳しい世界です。経営者もある程度使い捨てだと思って雇っていますよ。

ベンチャー企業のデメリットとリスク

ベンチャー企業のデメリットは主に労働環境によるものです。デメリットやリスクは物事の一面でしかありませんが一応認識しておいたほうがいいでしょう。就活や転職でベンチャー企業を探す際は以下のデメリットも頭に入れつつ質問や調査をするようにして下さい。

風通しが悪い

良くも悪くもベンチャー企業は中小企業に過ぎません。どうしても人間関係が固定的で異動も頻繁にはありません。そもそも移動する部署がありませんので固定的なのです。すると人間同士ですから好き嫌いで固まるようになります。この仕事はこの人を通さなければやりづらいという場合でも頼みづらいという事が出てきます。かくいう私も事務職の女性には好かれていてやりやすかったんですが経理の男性が屑みたいな男でそれに成績を計上されなかったことによりアホらしくなってやめたのでした。

派閥ができやすい

狭い社会ですから権力を持ったポストに人と中が良いかどうかで派閥ができやすいです。だめな会社だと派閥で完全に別れてしまっていつも喧嘩しているようなところもあるかも知れません。そもそも役員自体が他の役員に対抗意識を持っていたりしますからそうなるのも必然ですね。

労働法規はまず守られない=超絶ブラック

ぶっちゃけ大企業ですら労働法規は守られていることが稀ですがベンチャー企業で守っている会社なんて皆無じゃないでしょうか。残業代なんて出ませんでしたし数字を達成するために休みも出社していましたよ。3ヶ月無休で働いたのを覚えています。その時に激太りしましたね。ベンチャー企業での労働は間違いなく超絶ブラックだと考えて下さい。これを勘違いすると必ずミスマッチになると思います。

屑社員が一人いるだけで職場が最悪になりうる

先程ちらっといいましたが屑みたいな性格の男が経理担当をしていたんですね。そのせいで営業成績の計上ルールが捻じ曲げられ数十万円の成績が未形状になったことがあります。これは最悪でした。これがきっかけでやめましたが一人性格のネジ曲がった人間がいるだけで会社全体の雰囲気が悪くなる可能性があります。

大企業に比べリスキーだと言える

大企業であればある部署でうんざりしても別の部署に移動させてもらえばなんとかなる場合もあります。しかしベンチャー企業では異動させようにも移動先の部署がありません。、つまりやってられなくなったらやめるしかないということです。大企業よりはかなりリスキーだと言えるでしょう。

これらのことからベンチャー企業は誰にでもおすすめ出来る就職先というわけではないのがわかると思います。デメリットやリスクも理解した上でそれでもベンチャー企業がいいと思う方は積極的に応募すると良いでしょう。

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